クレジットカードの審査を担当した経験からすると、一般カードを申し込みした場合はそれほど年収が高い必要はありません。一般的な買い物でリボルビング支払を使えば毎月1万円程度の支払いができれば十分だからです。
勤務先に関しても一部上場企業である必要はないですし、中小企業でも長く勤務している方が審査上は有利になります。クレジットカード会社は長く安定した支払いを求めているのです。そう考えるとクレジットカード審査にそれほど神経質になる必要はないことがわかるでしょう。
クレジットカード審査の流れ
まずはクレジットカード申込書を記入してカード会社に送付する必要があります。最近ではオンライン申し込みが普及しているのでこれを利用するといいでしょう。郵送にかかる時間が短縮でき、オンライン申し込みの特典もあります。
申込書がクレジットカード会社に届くと入力作業が行われます。申込書の記載内容を端末機で打ち込んでデータを取り込むのです。審査の担当部署は全国で1~2箇所に集約されています。そのため住所のフリガナなども忘れずに記入しましょう。ここで時間がかかると審査結果にも遅れが生じます。
氏名のフリガナも重要です。本人を特定する項目なので基本的な属性に関しては記入漏れがないようにしましょう。申込者の過去の利用状況なのかどうかを判断するのに時間がかかってしまっては、やはりカード発行までの時間に影響が出ます。
自動審査を行っているクレジットカード会社ではデータを取り込んだらすぐに審査結果が出ます。しかし一般的には審査担当者が目を通して、カード発行の可否を判断することになります。審査担当者は申込者の支払能力と、現在の利用残高、過去の支払状況などを総合的に判断します。
過去に支払遅延がないのは大前提となります。その上で年収や勤務年数などを考慮して安定した支払いができるかどうかを判断します。もっとも重要なのはクレジットヒストリーと呼ばれている過去の利用状況です。
申込書に記載された内容は自己申告に基づくものなので、裏付け資料はほとんどありません。これに対して過去の利用状況は、実際に支払いをしたという裏付けがあるので重要視されているのです。
最終的に可否が決定すると、却下の場合は却下状が送付され、承認の場合はクレジットカードが発行されます。クレジットカード会社によって違いますが、即時発行をしている場合は1~2日、一般的には1~2週間で結果が出ます。
ただし申し込み件数などが多い場合にはそれ以上かかることもよくあるので、時間がかかっているからと言って却下を心配する必要はありません。むしろ却下の判断は早いことが多いので時間がかかっているのはいいことかもしれません。
クレジットカードの審査項目
◆基本情報 氏名や住所、電話番号、生年月日などが基本情報となります。これらの項目は個人を特定するために必要です。過去の利用状況と照らし合わせるためです。全国展開をしているクレジットカード会社では同姓同名の申込は日常茶飯事です。正確な審査を行うためには、この基本情報は大切な要素となります。
◆居住関連項目 居住形態や居住年数などは安定性を確認するために必要な審査項目です。持ち家に長く居住していれば安定していると判断することができます。また同じ借家でも社宅や官舎などは一般的なアパートよりは安定していると判断できます。
アパートや賃貸マンションでも2年以上居住していれば一般カードの申し込みであればそれほどネックになることはありません。
◆勤務関連項目 勤務先の情報や勤務年数は安定した収入があり、長く支払い続けることができるかどうかを判断する重要な項目です。勤務先には必ず在籍確認が行われ、実際に勤務しているかどうかを確かめます。
一般カードの申し込みでは上場企業や公務員でなくても、ある程度の勤務年数があれば審査にはそれほど支障はありません。ただし、ダイナースクラブカードといった特殊な富裕層向けカードの場合は、役職者で年収などの条件もあるのでこの限りではありません。
◆年収 年収に関しては自己申告による記載なので、審査担当者は思ったほど気にしてはいません。いくらでも水増しして記入できるからです。むしろ勤務先や勤務年数と照らし合わせて不自然に高い場合はマイナスとなります。
個人信用情報機関とクレジットカード審査
個人信用情報機関は加盟している与信業者から会員情報を収集して、すべての加盟会社にデータをフィードバックすることで審査に必要な情報を提供しています。クレジットカード審査ではクレジットヒストリーが重要ですが、具体的には個人信用情報機関の情報がクレジットヒストリーと言ってもいいでしょう。
個人信用情報機関にはクレジット系のCIC、消費者金融系のJICC、銀行系のKSCの三つがあります。この3社はCRINというシステムでネガ情報を共有しています。また、CICとKSCは貸金業法が定める指定信用情報機関に登録しているので、すべての情報を共有しています。
登録されている情報は大きく分けてネガ情報とポジ情報、申込情報になります。ネガ情報は3ヶ月以上延滞している会員情報や自己破産、債務整理などの情報です。ポジ情報は正常に支払い中、または完済した会員情報。申込情報はクレジットカードやショッピングクレジットを申し込みした情報のことです。
申込情報は申込から6ヶ月間保存され、ネガ情報やポジ情報は契約終了から5年間保管されます。また自己破産などの情報は最長10年間保存されています。
貸金業法が改正される以前は、クレジットカードで支払遅延をしていても消費者金融会社では借入ができるといったことがありました。お互いに情報交流が完全ではなかったからです。しかし現在では指定信用情報機関としてすべての会員情報を交流しているので、今までのような抜け道はありません。
| メニュー |